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臨床工学技士とFileMaker
ここへ訪れた方のほとんでは臨床工学技士ではないでしょうか。
我々の様にFileMaker と聞くと当然の様に「はい、はい」あれね。こんなふうにイメージできる業界はまずないと思います。それが医療業界です。臨床工学技士に限らず医師も多く使っていますね。
どんな人に読んで欲しいか
このブログにたどりついた方は次の様な方ではないでしょうか?
- FileMakerで機器台帳を作ってみたいと思っている人
- すでに作っているけど構築の仕方につまずいて解決法を探している人
- 他の施設の状況を知りたい人
ということで、初心者から中級者の方を対象としています。
また、できるだけ図や動画を用いて視覚的にわかりやすい内容を心がけています。
このブログを読み進めていくととどうなるか

保証はできませんが(笑)、ご自身で機器台帳や貸出台帳が作れる様になります。
実際に以前のブログ MEの『これどうなのよ』ファイルメーカーとMacな生活 では読者の方が
- 記事を元に院内でオリジナル機器台帳を作成
- 配布した 機器管理アプリ『ME管理野郎』をカスタマイズして活用
- FileMaker選手権受賞
この他にどんどんのめり込んで某メーカーと共同開発なんて物凄い方もいらっしゃいます。少なからず皆様のお役に立つことが出来て何よりです。
自己紹介
簡単にプロフィールを紹介します。
- 某大学病院に勤務する現役の臨床工学技士
- FileMakerとは25年以上のつきあい Ver.2のころから
- FileMakerを愛している
- FileMakerのブログを12年描き続けた
- FileMaker選手権で銅賞受賞(臨床工学技士初)
- FileMaker開発で臨床工学技士会で発表、他セミナー企画や講演など
- Webデザイナー、Web制作
- プログラマー、JS、Vue、Linux
このブログを開設したきっかけ
自己紹介にも書いている様に過去にFC2というレンタルブログを使って12年以上にわたって記事を書いてきました。しかし、時代は進みブログを書く環境の選択肢が増えたこと。
それから、記事を書いた時はFileMakerはVer.9でした。いまやVer.19です。新しい機能も搭載されリライトの必要性が出てきたからです。
とは言いつつも基本的な考え方自体は変わっていないのが実情です。ですので基本方針としては過去記事をリライトしてアップしていきたいと思います。
FileMakerの古いバージョンしか持っていないよって方は一緒にMEの『これどうなのよ』ファイルメーカーとMacな生活 を読んでいただきますと幸いです。
これ、一般の人はFileMakerなどというものは知らないとおもいす。Web開発の分野においても自分の肌感ではほとんどの人がわかりません。これ、全体的に母数が圧倒的に少ないからなんです。実際のデータは分かりませんが日本でFileMakerで開発しているベンダーさんなんて数え上げられます。ま、この辺はいろいろ理由がありますが省略。そんなFileMakerですがびっくりするぐらい使い勝手が良いのです。
FileMakerでできること
ほぼなんでも出来てしまいます。最近はJavaScriptをつかってかなりできることの幅が広がりました。しかし、そんなことしらなくても、プログラミングの知識がなくても作れてしますのがFileMakerのよいところです。例をいくつかあげます。
機器管理関連
- 機器管理サポート(機器台帳、貸出台帳、修理台帳、点検予定表、メーカー連絡先)
- テレメーター電波管理台帳
臨床業務関連
- 人工呼吸器使用状況管理台帳
- 血液浄化予定表
- 血液浄化台帳
- 人工心肺計画書
- 心カテ台帳
- ペースメーカー台帳
- etc
日常業務関連
- 業務日誌
- 申し送り簿
- 時間外申請書
- etc
FileMakerのいいところ
- ユーザー開発者
- 思い立ったらすぐできる
- データ共有が簡単
- レイアウトの柔軟さ
- ノーコード開発が可能
- iPadなどモバイル端末との連携が可能
なんといっても、ユーザーが開発者なのは大きいです。
仮にユーザーが開発会社に開発を依頼するとしても、なかなか日頃のどんな使い方をしたいのかを具体的に言語化することは難しいです。逆に開発者側が汲み取ることも難しいのです。
開発の迅速さ。作ろうと取り掛かり1時間後には使用している。そんなことができるのはFileMakerだけだと思います。
FileMakerのデメリット
- 属人化
- コスト
なんといっても属人化につきます。属人化とはその人しかできないことです。
簡単に始められるだけに何かあった時、誰も対応ができなという事態に陥ります。
こうならないためチームでの開発とルール決めが必要です。
コストが高い?
考え方にもよりますがExcelにくらべるとコストがかなり高くなります。そもそもExcelはデータベースと違うので比較するのもどうかと思いますが実際にExcelで機器台帳管理されている施設も多いのが現状です。
以前ですと3万円くらいで買い切りでしたが今は某量販店で6万5千円程度でした。
Excelとの違い
根本的に表計算とデータベースというカテゴリ自体が違います。
まあ、これはおいておいて圧倒的にレイアウトの柔軟さが違います。
普段使用するにあたってレイアウトは非常に重要です。みたいものをどう見せるか。使い勝手に直結します。
UI/UXが注目される様になったのもここでユーザーのやる気が出るかどうかに関わるからです。
補足になりますがFileMakerとExcelは非常に相性がいいです。FileMakerが苦手な部分はExcelに補ってもらいます。逆にExcelが苦手な部分はFileMakerが補完する。そんな使い方をお勧めします。餅は餅屋ですね。
まとめ
- 今回は臨床工学技士とFileMakerの活用概要
- FileMakerいいところ、デメリット
- Excelとの違い
以上をお伝えしました。
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